「パティスリー・エチエンヌ」藤本シェフにお話を伺ってきました!

プレス担当のカネコです。
今回は藤本智美シェフがオーナーを務める「パティスリー・エチエンヌ」にお邪魔し、お話を伺ってきました。


藤本シェフは多数の洋菓子コンクールに出場、優勝を重ねた2007年、洋菓子世界大会の最高峰である「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2007」に日本代表として出場し、見事総合優勝に輝いた実績をお持ちです。

小田急小田原線の新百合ヶ丘より徒歩8分の落ち着いた雰囲気の場所に店舗を構えていらっしゃいます。
横浜、六本木のホテルでのシェフ経験を積み上げ、スイートアートデザイナーでもある奥様と神奈川県新百合ヶ丘に「パティスリー・エチエンヌ」を2011年にオープンしました。奥様の美弥さんも数々の国内外のコンクールに出場され、金賞受賞や優勝経験をお持ちです。
藤本シェフは高校卒業後、調理の専門学校に進まれ、入学後に同級生のほとんどが西洋料理への就職を希望していることが分かると、競争率が高いと判断し、製菓を目指すことに方向転換されたそうです。
製菓への道を決めた当時からの冷静な判断力は、2007年のコンクールでも発揮され、総合優勝を飾られたときのエピソードをご紹介します。
「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」では10時間という長丁場で作品を作り上げるので、技術の他にも空間認識能力も養うことが必要だそう。3人が1つのチームで構成されているので、誰がどこにいるのかでパフォーマンス精度が変わってくる。練習を積み重ねると、後ろを振り向かなくてもチームメイトがどう動いているのか把握することができるのだそうです。技術を伸ばすこととはまた別の視点で、パフォーマンスを上げ
る精神面や、ゾーンに入った高揚感を得ることがコンクールの面白いところ、と話されていました。冷静に俯瞰でコンクールの時間や物理的な流れを把握し、限られた時間の中でパフォーマンスを上げることを追求される姿は、まさにハングリー精神そのものだと思いました。
現在、藤本シェフは素材へのこだわりからスタッフの方たちと桃やいちご狩りに出かけ、そこの農家さんの素材を材料に使われるそうです。近くの卵屋さんからは一番新鮮な卵を仕入たりと、なるべく地元の素材を使うことを意識されているそうです。
私たちがお話を伺っている間も人気商品である「かき氷」と「クレープ」を求め、平日にもかかわらず多くの方が来店されていました。
私たちは「クレープ」をいただきましたが、想像していた「クレープ」ではなくスプーンでいただく「パフェ クレープ」でした。材料にこだわっているシェフが、素材を無駄にしたくないという思いから誕生したのが始まりで、現在は「クレープ」用に素材を用意されるほどの人気があるそうです。ご夫婦で考案されたという、お二人の思いが詰め込まれた「クレープ」は美味しいのはもちろんですが、ボリューム感たっぷりで始めは圧倒されていましたが、そこは別腹です(笑)しっかり笑顔で完食し、スイーツの力のすごさを改めました。
藤本シェフ、貴重なお話、ありがとうございました!!
「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2021」がコロナウイルスの影響での延期を経て、9月に開催が決まりました!日本実行委員会の岩田さんも代表モデルを着用し、日々奮闘されています。
PATRICKも「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2021」の日本代表の活躍を祈願しています!