こんにちは。
PATRICK LABO吉祥寺のヤスダです。
今回のブログは、いつもに増して熱がこもります。
パトリックの名作、”アートイス”の復刻です。
ARTOIS-OG（アートイス・オリジン）
ORG
￥17,600（税込）
GRN
￥17,600（税込）
思えば21年に、「ARTOIS21」の名で久しぶりの復刻で登場した際も
このモデルのブログを担当していました。
パトリックの数あるモデルの中で、僕はこのアートイスが一番好きです。
店頭で履いていることが圧倒的に多いのがこのアートイスのオレンジです。
2024年、「PATRICK ORIGIN」と冠したコレクションにて、
満を持して入荷です。
アートイス。
英仏海峡のほど近くにあった、フランス北部の旧州からその名を取ったこのモデルは、
パトリックが日本展開をスタートした1978年から、
80～90年代を黄金期に、長く定番として展開していました。
当時のスニーカーシーンを知る方々には懐かしく、
そして今の若い世代の方々には新鮮に映るかもしれません。
ブラックのベロアに、それぞれ差した「ルージュ」ともいわれる朱色とグリーン。
シュータン、ライニング（履き口）にも同じカラーを。
そしてフレンチブランドとしての繊細な拘りを感じられるのが、
ステッチ（縫い目）にも同様のカラーを使っているところ。
ブラックベロアだからこそ引き立つカラーのコントラストが
本当に綺麗です。
今ほどはスニーカーブランドが濫立しておらず、
また素材やカラーバリエーションがそれほど無かった当時は
新鮮に映ったのかもしれません。
シンプルながらも、色や素材に対しての繊細なこだわりを感じるこのアートイスが、
「足元のメークアップ」をキャッチコピーに掲げてきたパトリックの
原点であり頂点だと個人的には勝手に解釈しています。
今回の「ARTOIS-OG」
前述の通り21年にも「ARTOIS21」の名で登場しましたが、
その時よりも忠実に、”80年代のフランスメイド”を
再現しています。
↑上のアートイスは僕の私物のフランスメイドです。
大きく2点。
・木型の変更
・シューホール（紐穴）の変更
（木型の変更）
フランスメイド当時にほど近い、甲から爪先にかけてが低めの
木型を使用しました。
爪先の丸みが抑えられ、フレンチブランドらしい品の良さを感じます。
ここの仕様は細かいですが、僕の中でのおすすめポイントです。
スニーカーは爪先が丸く、かつ反りあがったものが多いですが、
この爪先にかけてシャープに、ストンと落ちる低重心のシルエットが良い。
フランスメイドのアートイスをお持ちの方々、当時履いていた方々にとっては
このディテールは堪らないと思います。
（シューホール（紐穴）の変更）
ここのディテールも、フランスメイド当時の7穴に変更しています。
※21年に展開した「ARTOIS21」は6穴でした。
7穴にすることでフィット感をより感じられ、
紐を結んだ際の縦のシルエットがよりスマートに。
本当に些細な仕様変更ですが、昔から続くモノを
今の素材、今の技術を通しての再解釈。
昔から今に受け継がれるバックグラウンドまで知っていくと、
80年代にはまだ生まれていなかった僕ですが、
より一層アートイスに愛着が湧いてきます。
すでに過去展開されたアートイスをお持ちの方は
ぜひこのオリジンで新調を。
昔履いてた！という方はぜひこのタイミングで改めて。
そして全く履いたことのない方は、
「自分には似合わないかも、、」「あまり選ばない形だから、、」
と思うこともあると思いますが、いろいろ考えず、とにかく足を通してみてください。
いつもは当店のメンバーに履いてもらった写真を載せていますが、
他LABOの数人にも履いてもらいました。
履いてもらったLABOスタッフ、世代や服の好みはそれぞれですが、
男性も女性も取り入れやすいコートシューズベースの形は
意外とどんなスタイルにも嵌ります。
世代や服の好みを超えて嵌る形でも、少しスマートに、
そして気の利いたカラーコントラストは、
パトリックの成せる技だと思っています。
色々主観も入ってしまいましたが、
昔のアートイスを知る世代の方々はもちろん、
10～20代の若い世代の方々にも、
ぜひ店頭で見て、そして履いて欲しいです！！
時代、流行に囚われず、長く履き続けられる
パトリックの名品です。
購入を決めてくださった皆さまは、愛着を持って
ボロボロになるまで履いてください！！
それでは、店頭でお待ちしております。
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